精神病の主訴について〜初診で何を話すべきか〜



みなさんお疲れさまです。藤村です。

休職中の転院チャレンジ中なのですが、転院先の初診で何を言えばいいか分からず夜中にパニックになりました。夜中にパニックになるのあるあるじゃないですか?まあ初診に伝えることについては夜中じゃなくても分からないですが。

私は元々現職についた頃からずっと精神面で不調だったのですが、数ヶ月前やっと「身体的不調」(不眠と集中力低下)が出たためようやく休職を決意しました。心療内科(精神科も標榜してました)でも「眠れない、集中できない、全身が痛い」みたいな訴えで診断書をもらっています。

だからなんとなく「眠れない、集中できない、全身が痛い」が改善すれば、復職すべきなんじゃないかと思っていましたし、おそらく主治医もそう思っています。ある日の診察で、心の不調やなんとなく外出が気持ち悪いという話をしたとき、「食べれない、眠れないが問題なんであって…」と言われたことがあるので。。。精神科を標榜しているクリニックですらこちらが強く訴えない限り「身体的症状」のみにフォーカスされてしまうんですよね。
先生は完全に私が「治りかけている、そろそろ復職を検討してもいい人」だと思っていました。そのことについて私は謎の焦りがありました。

一方で、私にはかかりつけのカウンセリングルームがあります。こちらは精神科と違って「精神的不調」を扱う場所です。もちろん精神的なものから派生した身体症状について話すこともありますが、元をたどれば精神的なものが関わっているよね、という考え方をします。(もちろんメンタルと関係ない身体症状であってはいけないので、大きな身体症状が出ている人は内科の検査などを勧められることもあります)

ここのカウンセラーは私の性格や人生について良く知っているので、「あなたの人生全体で考えた場合、ここで頑張って短期間で復職するのは得策ではないですね」と言われましたし、そう言われればそうだなと思いました。私は休職理由が「身体症状メイン」だったので、それが終われば復職することが当然と思っていましたが、それはすごくピンポイントな話であって、少なくとも私自身は「私の人生」基準で休職を考えなきゃいけなかったんだなあと思い直しました。

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さて、夜中の私は、「復職するつもりだった」「でも人生規模で考えたらもっと休んでいい」「でも今の先生はなんとなく私を復職させたがっていそう」「それにあの先生はあまり好きじゃないから通いたくない」「だから転院しよう」というストーリーはあったのですが、「なぜ先生は私を復職させて大丈夫だと思っているのか(そしてなぜ私はそれに焦っているのか)」「なぜ人生規模で休んだほうがいいのか」「なぜ転院するのか」そして「転院先でどう伝えれば私は焦らず休むことができるのか」が分かりませんでした。というか整理できていませんでした。

精神科で話すこと・起きていることと、カウンセリングで話すこと・起きていることがきちんと噛み合っていないので、別々で考えるとわけわからなくなるんですよね。

精神科:身体症状を診ている
 「君は治りかけ。そろそろ復職しよう」
カウンセリング:精神面を診ている
 「あなたはもっと休んだほうがいい」

基本的に私は付き合いの長くて私のことを良くわかっているカウンセラーの先生と意見が合っているため、「あなたはもっと休んだほうがいい」の声を採用しています。ただ精神科の先生をなんとかしないと実際に休むことは不可能。

でも「君は治りかけ」と言っている人に「君は休んだほうがいい」と意見を変えてもらうことなんてできるの?

この超難題を前にパニックになりました。
もう「また眠れなくなりました」とか言わないとダメじゃね?とか思っていました。

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この時点で私は何に気がついていないのか分かっていなかったので、「精神科 初診 何を話す」とかでググりまくり、記事を読みまくっていました。藤村にありがちな行動です。

で、こちらの記事を読みました。「主訴」というのがポイントです。


理由はよくわからないのですが、この記事を読んで「あ、私が今まで精神科の医師に訴えていた『身体的症状』は私の主訴じゃなかったな」と気がつきました。そして「私の本当の主訴は『精神的症状』のほうだ」と思い、転院先の初診では以下のように話してみることにしました。

*自分の記録用に書いているのであまり他の方に有益な情報はないかもです。。。


・主訴
家など、リラックスできる場所ではずっと気持ちが沈んでいる。仕事など緊張感のある場面では頑張れるが、そういう場面では逆にイライラすることが多くなったり、他の人が我慢できるようなことも我慢できず抗議したり意見したりしないと気が済まなくなる。もっとゆるくやりなよと言われることが多いがそれができない。外ではピリピリして、家ではずっと沈んでいるような状態に疲れている。

・現病歴
物心ついた頃からイライラ感と沈む感じが交互にくる状態がずっと続いている。
高校時代に通学が困難になり、週1回程度のペースで休むことがあった。酸欠感と倦怠感があり内科を受診したところ、過呼吸と自律神経失調症と言われるが、自分に合う対策が見つからず症状は大学時代まで継続。今でも疲れがたまると起きる。自分としては、過呼吸というより横隔膜のあたりがうまく動いていないような感覚(深呼吸したり深く息を吐いたりすると鳩尾が楽になって少し症状が治る)。
大学時代にさらに通学が困難になり、成人後内科を受診したが、血液検査などでは問題なし(甲状腺など)。家から出れないことが多くなり、アルバイトと最低限の出席で外出をすると、家では全く動けなくなる状態が続く。当時は不眠などもなく、疲れやすいだけだと思っていたため、精神科ではなく臨床心理士のカウンセリングを受けていた。
社会人-年目まで所属していた1社目では、生活リズムも整い余裕が出てきたため、精神面の不調はかなり小さくなっていた。しかし上司の異動などで人間関係が変化し、精神面が不安定になってきたこともありより良い環境を求めて転職する。
現職である2社目は構築できた人間関係の中で頻繁に不快な思いをすることやトラブルが起きることがあり、精神的にかなり疲弊した。精神面の不調は学生時代に逆戻りし、外ではピリピリして几帳面だが融通がきがず周りと衝突したり良く思われないことが増え、家ではぐったりして何もできないような状態が今までずっと続いた。特に休職前の-年間は、土日のあいだずっと寝たきりのようになってしまうこともあった。
会社の周りの人々との衝突が続き、孤独感もあり、さらに当時両親に対して起こした調停が終わったという時期も重なったため、力が抜けてしまったのか、-月には電車に乗ることが困難になったり、文字が読めなくなったりと、いきなり身体症状が出た。身体症状が出たのは初めてだったため、驚いて心療内科で診察を受けた。診断名は「適応障害」。
休職中に身体症状は改善してきたが、主訴である精神的な浮き沈みは改善していないように感じる。今でも外出は特にひとりきりの場合とてもピリピリしてしまい、人の視線が気になって落ち着かない。人混みや電車は疲れてしまうためできるだけ避けている。

・生育歴
(めっちゃ個人情報なので控えます)

・精神医学的負因
(めっちゃ個人情報なので控えます)

・既往歴
現在適応障害でソラナックス服用中。


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はー長かった!
上に書いた通り、私が今のクリニックで身体症状を主訴としたのは「今まで起きなかったことが起きて驚いたから」に過ぎないんですよね。精神面はずーっとしんどいんだからこっちも診てもらう必要があるわけです。ピンポイントで見たら主訴は身体症状だけれども、全体で見たら主訴は精神症状であると言った理由はこれでした。

特に気分変調性障害の方は精神的な不調が当たり前過ぎて、それに伴う別の症状を主訴と思い込みやすいかなと思うのですが、そもそも精神的症状があるからしんどいので、そちらを主訴としてちゃんと言えるといいねという話でした。

初診が終わったら先生からの反応も記事にする予定です。


藤村

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